職長・安全衛生責任者講習は5年ごと?知らなかった再教育と役割を整理

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職長・安全衛生責任者講習は5年ごと?知らなかった再教育と役割を整理

「職長・安全衛生責任者教育は一度受講すれば、ずっとそのままでいい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

私自身、「概ね5年ごと」に再教育を受けることが望ましいとされていることを、後になって知りました。

ここで大切なのは、修了証に単純な「5年間の有効期限」が設定されている、という意味ではないことです。厚生労働省は、建設業の職長等・安全衛生責任者について、初任時に加え、概ね5年ごと、または機械設備等に大幅な変更があったときに、能力向上教育に準じた再教育を受けさせることが望ましいとしています。

職長・安全衛生責任者教育は5年で期限切れになる?

「5年で修了証が失効する」という理解は正確ではありません。

厚生労働省の「安全衛生教育等推進要綱」では、職長等と安全衛生責任者について、定期的な能力向上を目的として概ね5年ごとの再教育が示されています。

そのため、「5年経過したから資格がなくなる」と考えるよりも、現場の安全管理を担う立場として知識を更新する時期の目安と理解すると分かりやすいでしょう。

また、5年を待たず、機械設備などに大幅な変更があった場合にも再教育が想定されています。

そもそも職長の役目とは?

職長等とは、作業中の労働者を直接指導または監督する人を指します。建設現場では、単に「作業ができるベテラン」というだけではありません。

職長は、現場で働く人と作業を安全につなぐ重要な立場です。

職長教育では、作業方法の決定や労働者の配置、作業に対する指導・監督、設備や作業場所の点検、異常時や災害発生時の対応、危険性・有害性の調査などについて学びます。

職長に求められる主なポイント

「今日の作業をどう進めるのか」「誰をどこに配置するのか」「危険な場所はないか」「作業員に正しく指示が伝わっているか」などを考え、現場で具体的に安全を実行していくことが重要です。

安全衛生責任者の役目とは?

職長と安全衛生責任者は似ているように見えますが、役割には違いがあります。

職長が自社の作業員を直接指導・監督する立場であるのに対し、安全衛生責任者は、一定の建設現場において統括安全衛生責任者との連絡や、自社側の安全衛生に関する調整などを担う立場です。

建設現場では複数の会社が同時に作業することがあります。そのため、自社だけが安全に作業していれば十分とは限りません。他社との作業が重なって危険が生じないよう、元請側との連絡・調整を確実に行うことが重要になります。

職長と安全衛生責任者の違いを簡単に整理

職長:現場で作業員を直接指導・監督し、安全な作業を実行する立場

安全衛生責任者:統括安全衛生責任者との連絡などを行い、関係する事業者間の安全衛生上の調整につなげる立場

建設業では職長が安全衛生責任者を兼ねるケースも多いため、「職長・安全衛生責任者教育」として一緒に学ぶ形が広く採用されています。

5年以上前に受講した人は一度確認しておきたい

昔に職長・安全衛生責任者教育を受けたままになっている方は、修了証の日付を一度確認してみることをおすすめします。

厚生労働省は、元方事業者に対しても、現場に入る職長等や安全衛生責任者が初任時の教育や再教育を受けているか確認するよう示しています。

「修了証に期限がない=再教育も必要ない」ではありません。

安全設備や作業方法、リスクアセスメント、安全衛生を取り巻く状況は変化します。概ね5年という機会に知識を更新することは、現場で働く本人だけでなく、一緒に働く仲間を守ることにもつながります。

職長・安全衛生責任者の5年再教育を確認する手順

「自分は再教育を受けたほうがいいのか?」と迷った場合は、まず最初に受講した職長・安全衛生責任者教育の修了日を確認しましょう。

修了証そのものに「有効期限5年」と記載されているわけではありません。確認したいのは、初任時教育を受けてから概ね5年が経過しているかという点です。

手順1|職長・安全衛生責任者教育の修了証を確認する

まず手元にある職長・安全衛生責任者教育の修了証を確認します。

修了年月日を見て、現在までにどのくらい経過しているか確認してください。概ね5年以上経過している場合は、再教育について勤務先や講習実施機関へ確認するタイミングと考えると分かりやすいでしょう。

手順2|会社の安全衛生担当者に確認する

建設会社に勤務している場合は、会社の安全衛生担当者や上司に「職長・安全衛生責任者の再教育を受ける必要があるか」を確認します。

現場や元請会社によって教育履歴の確認方法や運用が異なる場合があるため、自分だけで判断せず会社側にも確認しておくことが大切です。

手順3|受講した講習機関を確認する

修了証に講習を実施した機関名が記載されている場合は、その機関が職長等・安全衛生責任者能力向上教育などの再教育を実施しているか確認します。

再教育の名称や開催方法は講習機関によって異なる場合があるため、「職長・安全衛生責任者教育をもう一度最初から受講する」と決めつけず、対象となる講習を確認してください。

手順4|5年未満でも設備などに大きな変更がないか確認する

確認するのは経過年数だけではありません。

厚生労働省の安全衛生教育等推進要綱では、概ね5年ごとのほか、機械設備等に大幅な変更があったときにも能力向上教育に準じた教育を受けさせることが示されています。

そのため、新しい機械や設備の導入、作業方法や現場環境の大きな変化などがあった場合は、5年経過していなくても会社の安全衛生担当者などに確認しておくとよいでしょう。

手順5|再教育を受講したら記録を保管する

再教育を受講した場合は、修了証などの受講記録を大切に保管します。

初任時教育の修了証と再教育の記録を一緒に管理しておけば、現場や会社から教育履歴の確認を求められた場合にも確認しやすくなります。

5年再教育の確認はこの順番なら迷いにくい

①修了証の日付を確認 → ②会社に確認 → ③講習機関を確認 → ④設備等の大幅な変更の有無を確認 → ⑤受講記録を保管

特に覚えておきたいのは、「5年で資格が失効する」のではなく、「概ね5年ごとが再教育の目安」という点です。

昔取得した職長・安全衛生責任者教育の修了証を持っている方は、一度修了年月日を確認してみてください。

まとめ|職長・安全衛生責任者は「取得して終わり」ではない

職長・安全衛生責任者教育について調べるときは、「5年で資格が切れる」と「概ね5年ごとに再教育を行うことが望ましい」は区別して理解することが重要です。

職長は現場で作業員を直接指導・監督する重要な存在であり、安全衛生責任者は元請側などとの連絡・調整を通じて安全衛生管理を支える存在です。

受講から時間が経過している場合は、勤務先や元請会社のルールも確認したうえで、必要に応じて職長・安全衛生責任者の能力向上教育(再教育)の受講を検討するとよいでしょう。

この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。現場で働く方が安全に一日を終えられるための確認材料になれば幸いです。

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