ナフサ・シンナー不足はいつまで?2026年8月最新の価格・供給状況を解説

ナフサ・シンナー不足はいつまで?2026年8月最新の価格・供給状況を解説
「シンナーが入りにくい」
「塗料がまた高くなった」
「ナフサ不足は結局どうなったの?」
建設業や塗装業に携わっている方なら、
2026年に入ってから、
こうした話を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。
結論からいうと、
ナフサをめぐる供給不安は完全に解消したとは言い切れません。
一方で、
国内石油化学メーカーは国内調達、
中東以外からの調達、
在庫活用などによって供給維持を進めています。
この記事では、
2026年8月時点でのナフサとシンナーの状況を、
建設・塗装工事への影響を中心に整理します。
2026年のナフサ不足は現在どうなっている?
まず知っておきたいのが、
ナフサとは何なのかという点です。
ナフサは「粗製ガソリン」とも呼ばれ、
日本の石油化学産業における重要な原料です。
ナフサから作られる基礎的な石油化学製品は、
樹脂や合成ゴムなど、
非常に幅広い製品につながっています。
つまり、
ナフサの供給が不安定になると、
建設業だけではなく、
製造業や物流など幅広い分野に影響する可能性があります。
日本は輸入ナフサへの依存度が高い
日本で使用されるナフサは、
国内生産だけで賄われているわけではありません。
石油化学工業協会が公表している2024年の統計では、
輸入ナフサの調達先として、
アラブ首長国連邦をはじめとした中東地域が大きな割合を占めています。
そのため、
中東から日本までの輸送に問題が起きると、
国内の石油化学産業にも影響が波及する可能性があります。
2026年にはペルシャ湾をめぐる情勢を受け、
石油化学工業協会もナフサなどの原料調達について継続的に情報を公表しています。
ナフサの供給は改善しているの?
ここは非常に重要です。
「ナフサが完全に入ってこなくなった」
という状態ではありません。
石油化学工業協会によると、
国内企業では、
国内石油精製からのナフサ調達、
中東以外からのナフサ調達拡大、
製品在庫の活用
などによって供給継続への対応が進められています。
2026年4月の実績についても、
ポリエチレンやポリプロピレンなど主要石油化学製品では、
全体として国内供給が維持されているとされています。
したがって、
「ナフサがなくなって日本の石油化学製品が作れない」という単純な状況ではありません。
ただし、
これはすべての製品について、
以前と同じ価格・納期・数量で調達できるという意味でもありません。
シンナー不足や値上がりはどうなっている?
建設現場で特に気になるのがシンナーです。
シンナーには複数の種類があり、
塗料の希釈、
粘度調整、
施工器具の洗浄など、
さまざまな用途で使用されています。
2026年春には、
塗装現場でシンナーの値上げや出荷制限、
入荷時期が読めないといった事例が報道されました。
そのため、
2026年8月時点でも重要なのは、
「全国どこでも通常通り入手できる」と考えず、
使用するメーカー・製品ごとに確認することです。
同じ「シンナー」という名称でも、
製品や用途、
メーカー、
販売店によって在庫状況は異なります。
特定製品が必要な工事については、
着工してから材料を探すのではなく、
見積りや工程作成の段階で在庫と納期を確認したほうが安全です。
なぜナフサ問題で塗料まで影響を受けるのか
「ナフサと塗料に何の関係があるの?」
と思う方もいるでしょう。
塗料やシンナーには、
石油化学産業から供給されるさまざまな原料が使用されています。
さらに建設現場では、
塗料そのものだけでなく、
樹脂製品やフィルムなど多くの石油化学製品を使用します。
そのため、
原料価格や物流コスト、
供給量などが変化すると、
最終的に建設資材の価格や納期へ影響が及ぶ可能性があります。
建設業者が今やっておきたい5つの対策
材料価格や供給が不安定な時期ほど、
重要なのは「予測」より「確認」です。
① 見積り前に材料価格を確認する
以前購入した価格だけを基準に見積書を作るのは危険です。
特に塗料やシンナーを多く使用する工事では、
最新の仕入価格を確認してから見積りを作成しましょう。
② 見積書の有効期限を明確にする
資材価格が変動していると、
数か月前の見積価格では施工できない可能性があります。
見積書には有効期限を設定し、
発注時点で価格を再確認できるようにしておくことが大切です。
③ 着工前に必要数量を確認する
材料不足が心配だからといって、
必要以上に在庫を抱える必要はありません。
重要なのは、
施工面積や仕様から必要数量を把握し、
必要な材料を必要な時期までに確保できるか確認することです。
④ 代替品はメーカー仕様を確認する
指定シンナーが手に入らないからといって、
自己判断で別のシンナーを使用するのは避けるべきです。
塗料には、
メーカーが指定する希釈剤や施工条件があります。
代替材料を使用するときは、
必ず塗料メーカーの仕様書や技術資料を確認してください。
仕上がりだけでなく、
塗膜性能や不具合の原因にも関係する重要なポイントです。
⑤ 元請・施主へ早めに説明する
材料価格や納期に変化があれば、
分かった時点で元請会社や施主へ説明することが重要です。
「材料が来ないので工事できません」
と直前になって伝えるより、
事前に供給リスクを共有しておいたほうが工程を調整しやすくなります。
これからシンナー価格は下がる?
今後の価格を正確に予測することはできません。
ナフサ価格は、
原油価格だけではなく、
為替、
海外の需給、
輸送状況、
中東情勢など複数の要因から影響を受けます。
そのため、
「○月になれば元の価格に戻る」
と断定することはできません。
建設会社としては、
価格予想に賭けるよりも、
メーカーや販売店から最新の価格・在庫・納期情報を取得することのほうが現実的です。
ナフサ・シンナー不足で工事を止めないために
2026年のナフサ問題は、
建設業にとって決して無関係ではありません。
特に塗装、
防水、
内装、
改修工事などでは、
石油化学由来の材料を数多く使用します。
重要なのは、
「シンナーがなくなるらしい」
という情報だけで判断しないことです。
製品ごとの価格、
在庫、
納期、
メーカーの出荷状況を確認して判断する。
これが最も確実です。
今後も中東情勢や原料調達の状況によって、
供給環境が変化する可能性があります。
発注前には、
メーカー、
塗料販売店、
材料商社などから最新情報を確認してください。
まとめ|2026年は価格と在庫を工事前に確認しよう
2026年のナフサをめぐる問題では、
国内企業による調達先の多様化や在庫活用など、
供給を維持するための対応が進められています。
一方、
シンナーや塗料については、
2026年春に値上げや出荷制限、
入荷不安などが実際に報告されました。
そのため現場では、
「もう大丈夫」と決めつけるのではなく、
工事ごとに最新の価格と在庫を確認することが重要です。
材料価格が不安定な時期だからこそ、
早めの材料確認、
適切な見積り、
施主への説明、
メーカー指定材料の遵守が大切になります。
この記事が、
ナフサやシンナーの状況を確認し、
これからの工事や見積りを考える際の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました。


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