見積書の内訳にある諸経費とは
見積書の内訳項目にある諸経費
これは一体何なんなのか?
疑問に思われる方が多いと思います
諸経費とは何なのかを
書かせて頂きます
会社運営・現場運営のための費用
諸経費とは大きなくくりで言うと
会社運営・現場運営のための費用です
主な項目として
等が含まれます
諸経費の目安
一般的には工事費の10%前後の金額を計上している会社が多いと思います
また、会社の規模に比例してパーセンテージが上がる傾向があると私は認識しています
大きな会社になればなるほど会社の維持費が上がるのは当たり前で
30%前後の諸経費を計上することもあります
弊社ではみなし法人の時代からの7年間(2021年3月時点)の総売り上げ額に占める比率で諸経費の各項目のパーセンテージを算出しています
この比率は毎期決算が終わるごとに見直しをしています
諸経費の内訳
諸経費のページ拡大
これは、弊社で使っている見積書の内訳項目の諸経費のページです
少額工事の場合は1行で『諸経費』1式〇〇円と記載しますが
高額工事の見積書では細かく記載するようにしています
現場の特徴に合わせて比率を変える
諸経費の内訳項目の比率を出していますが
各現場ごとに特徴があるので
その特徴に合わせて比率を変えています
現場経費 一般管理費
諸経費は現場経費と一般管理費の二項目に大別できます
現場経費とは
現場経費とは
工事現場の運営に必要な経費のことです
労務管理費とは
その現場で働く人を管理するためにかかる費用のことです
例えば、その現場で特定の腕章が必要だとか
工事広告の作成など間接的に必要となる費用のことです
保険料とは
工事を行うにあたりかけている保険料です
現場単位で保険をかけることもありますが
弊社では年間契約にて加入しています
工事保険
労災保険
が主な保険となります
交通費とは
交通費とは
事務所から現場までの交通費と現地での駐車場代
または、公共機関の乗車賃です
車には会社の駐車上代 車検などの維持費も含んでいます
距離がある駐車場代が高い場合
会社から現場まで距離があったり
駐車場代が高い時には交通費の金額を上げます
東京都の銀座や青山あたりだと1日停めると8000円とか当たり前です
ガソリン代・車の維持費などを合わせると交通費として1日1万円以上の計上となります
それが複数台ならなおさらです
機材損料とは
機材損料とは
自社で所有している建設機械などの償却費 管理費 メンテナンス費などのことです
弊社では年間30万円ほどが機材損料としてかかっています
弊社では総売り上げの1.2%くらいでしょうか?
事務費とは
現場経費内の事務費とは現場での資料作成費
それに要する文具代などです
福利厚生費とは
現場経費内にある福利厚生費とは事務費と同じく
現場で働く職人さん等のための福利費です
現場では会社からとして飲料やお茶菓子などの提供が主になると思います
一般管理費
一般管理費とは
会社運営に必要な維持管理費のことです
労務費とは
労務費とはその現場に従事する従業員の給料です
弊社ではここの比率が低いです
というのは従業員自身が現場作業を行うので
工事内訳の作業費として8割くらいが計上されているからです
広告宣伝費とは
広告宣伝費とは
会社の広告費 宣伝費用です
弊社の場合はネット上のホームページ維持費が大半です
現状では微々たる金額のため計上しないこともあります
大きな企業ではテレビのコマーシャルや新聞広告などの費用が
広告宣伝費として計上されていることになります
事務所費用とは
事務所費用とは事務所の維持管理費です
地代 家賃 光熱費 通信費 消耗品費などが計上されます
租税公課とは
租税公課とは「租税」と「公課」を合わせたものです
租税とは
国や地方公共団体に納める税金のことです
弊社の場合は税引き前利益が7%前後となるように工事費を積算しております
純利のうちの20%くらいが税金となるので
工事費のうち1.4%くらいが租税となります
↑ここまで暴露している会社はまずないと思います
そのくらい正直にやっています とアピールさせてください
公課とは
公課とは
等が当てはまります
雑費とは
雑費とは上記項目には分類しきれないが
消耗品費などの細かい費用のことです
弊社では統計上 工事費の0.4%程度が雑費となっています
諸経費 まとめ
諸経費についてまとめると
各会社ごとに自由に決めているのが実情と思います
ただ、弊社と同じで過去の実績から工事費の〇%が諸経費にあたると
計算されていると思います
そして業種によってもこの比率は変わります
物販業 サービス業 建築業 運送業
などなど
対象とする顧客によっても大きくかわると思います
諸経費の内訳が気になったらどんどん担当者に質問していいと思います
多くの会社が10%前後ですが
工事費の10%~30%が諸経費の金額になります
言い換えるとこのパーセンテージ内が健全経営の会社である
と、言えると思います
工事を行う側の意見として書かせて頂きました
ご参考になれば幸いです
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