飲食店改装工事の費用相場|厨房設備・排気設備・グリストラップの工事費用

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飲食店の改装工事は、営業を継続しながら進める場合と、一時閉店して実施する場合で費用が大きく異なります。本記事では、厨房設備・排気設備・グリストラップなど、飲食店改装で必要となる工事項目ごとの費用相場をご紹介します。改装計画の予算策定時の参考にしてください。

飲食店改装工事全体の費用相場

飲食店の改装工事にかかる費用は、店舗の規模と改装内容によって大きく異なります。一般的には、スケルトン状態からの全面改装と既存設備を活かした部分改装では、費用が2~3倍異なることも珍しくありません。改装工事の規模を把握することで、全体予算の枠組みを設定できます。

全面改装(スケルトン改装)の費用

既存の内装・設備をすべて解体し、新たに設計・施工する全面改装は、坪単価が高くなります。小規模な飲食店(10坪程度)で全面改装を実施する場合、床・壁・天井・照明・空調・給排水配管などの基本工事が必要となり、工事費用は100万円~300万円程度が目安です。中規模店舗(20~30坪)では200万円~500万円程度、大型店舗(50坪以上)では500万円以上となることが多いです。

部分改装(リノベーション)の費用

既存の設備や構造を活かしながら、特定エリアのみを改装する場合は、全面改装よりも低予算で実施できます。厨房の一部更新、客席の床張替え、塗装工事など、対象エリアに限定した改装では50万円~150万円程度の事例が多いです。既存配管や電気配線を流用できる場合は、さらに費用を抑えることができます。

厨房設備工事の費用相場

飲食店の改装において、厨房設備は最も費用がかかる項目のひとつです。調理機器の種類・グレード・設置方法により、費用は大きく変動します。

調理機器(ガスコンロ・ホットプレート)の交換

既存のガスコンロやホットプレートを新しい機器に交換する場合、機器本体の購入費に加えて配管・配線の接続工事が必要です。一般的な調理機器の交換には10万円~30万円程度の費用がかかります。複数機器を同時に交換する場合は、配管・電気工事の効率化により、単価が若干下がることもあります。

冷蔵・冷凍機器の設置

縦型冷蔵庫や横型冷凍機の設置には、機器本体費用に加えて電気配線・冷媒配管の工事が必要です。設置工事費用は機器1台あたり5万円~15万円程度が目安です。既存の電源容量が不足する場合は、分電盤の増設工事が追加で必要になり、費用は増加します。

給湯設備(ボイラー・給湯器)の交換

厨房での調理や洗浄に不可欠な給湯設備の交換は、既存配管の状態によって工事内容が変わります。給湯器の交換工事は20万円~50万円程度、ガスボイラーの導入は30万円~80万円程度が相場です。配管の敷き直しが必要な場合は、費用が上乗せされます。

排気設備(フード・ダクト)の工事費用

飲食店では調理時の油煙・臭いを排出する排気設備が法令で義務化されています。排気設備の設置・交換には、フード本体、ダクト配管、外部排気口の工事が含まれます。

厨房フードの設置・交換

調理時の油煙を吸い込む厨房フード(レンジフード・業務用フード)の設置には、機器本体とダクト配管の接続工事が必要です。一般的な厨房フードの設置工事は30万円~70万円程度の費用がかかります。フードのサイズが大きい場合や、既存配管の敷き直しが必要な場合は、100万円を超えることもあります。

ダクト配管・清掃工事

調理室から屋外への油煙を排出するダクト配管は、引き換えや洗浄が定期的に必要です。新規ダクト配管の敷設には、経路長に応じて20万円~60万円程度の工事費がかかります。既存ダクトのクリーニング工事は5万円~15万円程度が相場です。

火災予防対応(厨房機器の防火工事)

消防法に基づく火災予防措置として、厨房機器周囲の防火板設置やコーキング処理が必要な場合があります。防火工事は5万円~20万円程度の費用が一般的です。建物構造や既存設備により、工事内容は異なります。

グリストラップ・排水設備の工事費用

厨房からの油脂分を含む排水を処理するグリストラップは、飲食店に必須の設備です。設置・交換・清掃における費用をご説明します。

グリストラップの設置・交換

新規のグリストラップ設置には、本体購入費に加えて既存排水配管との接続工事が必要です。小~中規模店舗向けのグリストラップ設置工事は30万円~80万円程度が目安です。設置場所が既存配管から離れている場合は、配管延長費用が追加されます。

排水配管の敷き直し・修繕

経年使用による排水配管の劣化やつまりは、改装時に修繕する機会となります。配管の部分修繕は10万円~30万円程度、全面的な敷き直しは30万円~100万円程度の費用が必要です。配管長や材質(塩ビ管・鋳鉄管など)により費用が変動します。

内装・外装工事の費用相場

厨房設備以外の内装・外装工事も、改装費用の重要な要素です。客席環境や店舗外観の品質は、営業継続に影響します。

床・壁工事(張替え・塗装)

飲食店の床は調理時の油や水に強い素材が必要です。床材の張替え工事は坪単価で1万円~3万円程度、壁のクロス張替えは1万円~2万円程度が目安です。10坪程度の改装エリアであれば、床壁工事で30万円~50万円程度かかります。

照明・空調設備の更新

調理環境の照度確保と適切な温度管理は、スタッフの作業効率に直結します。照明設備の交換は10万円~20万円程度、エアコンの設置・交換は15万円~40万円程度が相場です。

看板・外装の改装

店舗の外観を左右する看板や外壁の工事は、顧客獲得に重要な役割を果たします。看板交換は5万円~30万円程度、外壁塗装は10万円~50万円程度が一般的な費用です。

改装工事時の注意点と追加費用

改装工事の見積段階で想定していない費用が発生することがあります。事前に確認すべき項目を整理しましょう。

既存設備の解体撤去費用

既存設備や内装材の解体撤去は、改装工事の初期段階で必要です。解体工事費は、廃棄物の量と処理方法により異なりますが、10万円~30万円程度が目安です。アスベスト含有材が発見された場合は、特別な撤去費用が別途発生します。

配管・配線工事の隠れた劣化

既存建物の壁や床を開くと、予想外の配管劣化や電気配線の不具合が判明することがあります。改装工事の進行中に修繕が必要と判明した場合、追加工事費として10万円~50万円程度の費用が発生することもあります。

営業許可申請との関連工事

飲食営業許可の更新や業種変更時には、厨房・トイレ設備が保健所の基準を満たす必要があります。許可取得に向けた追加工事が必要な場合、5万円~30万円程度の費用が追加されることがあります。

改装工事の費用削減のポイント

限られた予算内で改装工事を実施するための工夫について、実例に基づいたポイントをご紹介します。

複数社への相見積もり

同じ工事内容で複数の施工業者から見積もりを取得することで、相場価格を把握でき、過度な見積もりを避けられます。一般的には3社以上の相見積もりが推奨されています。

段階的な改装計画

すべての改装を同時に実施するのではなく、優先順位をつけて段階的に進める方法もあります。初年度は厨房設備を優先し、翌年に内装工事を実施するなど、資金計画に合わせた改装スケジュール立案が有効です。

既存設備の活用

状態が良好な既存設備を継続使用することで、新規購入・設置費用を削減できます。特に配管・電気配線など、目に見えない部分の既存配置を活かすと、大幅なコスト削減につながることがあります。

よくある質問

よくある疑問をまとめます。

飲食店改装の工期はどのくらいが目安ですか?

改装規模によって異なりますが、部分改装であれば1~3週間程度、全面改装の場合は1~3か月程度が一般的です。設備の特注納期や、工事中の設計変更があると工期が延長されることもあります。

改装工事中も営業を継続できますか?

調理エリアを限定した部分改装であれば、営業継続が可能な場合もあります。ただし、全面改装やフード・排気設備の工事中は、営業中止を検討する必要があります。工事内容と営業形態に応じて、施工業者と調整することをお勧めします。

グリストラップは改装時に必ず交換する必要がありますか?

グリストラップの交換は法的な義務ではありませんが、排水配管工事を伴う改装の場合は、同時に交換することが効率的です。既存グリストラップが正常に機能している場合は、清掃・部品交換で対応することもできます。

改装工事の補助金制度はありますか?

飲食店の改装工事に対する補助金は、地域や施工内容により異なります。事業規模の拡大や設備投資に関する補助金を検討する場合は、市区町村の商工業支援窓口や商工会議所に確認することをお勧めします。

まとめ

飲食店の改装工事にかかる費用は、改装規模・工事内容・既存設備の状態により大きく異なります。厨房設備・排気設備・グリストラップなど、飲食店特有の設備投資には相応の費用が必要です。改装計画の初期段階で複数社から見積もりを取得し、優先順位をつけた段階的な改装も検討価値があります。営業許可申請との関連工事も視野に入れ、信頼できる施工業者と十分に相談した上で、改装計画を進めることをお勧めします。

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